2022.11.01
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体育館フローリング今昔物語 ~昭和から令和へ~

体育館フローリング今昔
昭和39年の東京オリンピック当時、体育館の仕上げは無垢材フローリングまたは、無垢表層単板に合板台板を組み合わせてパネル上にした大型積層フローリングを使用していました。施工方法は、表面にビス穴を塞ぐ木栓がある「特殊張り※1 」が主流であり、その後40数年にわたりこの工法が標準施工要領として認知されてきました。

しかし平成22年、日本フローリング工業会発行の「フローリング張り標準仕様書」において、これまでの標準施工要領にメスが入りました。それは、接着剤の性能の飛躍的な向上と世界基準の施工仕上りを考慮した「ノリ釘併用工法※2」を標準施工要領とするものでした。

それと前後し、木材の伸縮やフローリングの割れ、ササクレ等を要因とする体育館での事故が多発し、社会問題になりました。経年による水性酢酸ビニールエマルジョン接着剤の保持力低下や、ビス止め用の穴を開けることにより木材の劣化が促進された可能性等が検証され、前述の「フローリング張り標準仕様書」の更新の整合性が立証された形にもなりました。

生産会社や施工会社は安全性向上に尽力し、当社もまたフローリング材と工法の進化に向けて研究開発を積極的に展開。昭和から令和へ時代が大きく変わった今、“木のぬくもり”に最新テクノロジーによる“安全性”を搭載した体育館用大型積層フローリング『ジムナース』の「ノリ釘併用工法」をご提案いたします。

※1.特殊張り/下地に水性酢酸ビニールエマルジョン接着剤を塗布し、フローリング表面から穴を開けて根太に直接ビス止め、木栓をした後、研磨塗装を施す工法。
※2.ノリ釘併用工法/エポキシ樹脂、ウレタン樹脂の接着剤を全面塗布し、雄実よりの隠し釘で固定する工法。

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